お気楽メモ帳

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スキャナー無しで、紙の線画を取り込む方法

 最終更新日:2016/01/15

 うとうとしている時に、突然閃いた方法です。

CamScanner とは

 スマートフォンのカメラ機能を利用して、斜めの物を真っ直ぐにする、Android / iPhone 専用のアプリケーションです。
 Google Play / App Store からダウンロード出来るので、セキュリティの面でも、ちょっとだけ安心出来る代物です。

 CamScanner の補正機能は、びっくりするぐらい優れています。
 普通のスキャナーを使った時と、大体似たような結果になってくれるので、紙に書いた絵を、綺麗な形で、パソコンの中に取り込む事が出来ます。

 はっきり言って、数年前のスキャナーと同等、もしくは、それ以上の結果を作れます。
 紙の絵をカメラで撮影すると、影やら何やらが写っているのが嫌だ。という方に、特にオススメです。

 ややこしく言うと、コントラスト調整して、主線強調する設定して……というのが、面倒な人にも向いています。
 ちなみに、スキャナーがあっても、絵は上手くなりません。

 絵の作り方

 アプリケーション自体に、チュートリアルがくっついているので、大体の部分は省略します。

  •  無地の紙に、絵を描いていきます。
     色認識も素晴らしいので、面倒な人は、色も塗ってしまいましょう。

 描いた用紙は、出来るだけ、真っ直ぐにしておきます。
 CamScanner の補正機能は優秀ですが、紙自体が小さく曲がっていると、少しだけ認識が狂います。
 とはいえ、ちょっとだけ狂っていても、画像は水平、かつ、真正面の位置に来てくれます。

  

  •  CamScanner で撮影して、白黒モードに設定する。
     色を塗った人は、自動やら他のモードで、コントラスト等をいじるだけ。

 識別が非常に優れているので、急角度から撮影しない限り、画像の色が変わる事はない……と思います。
 私の環境だと、蛍光ペン / 色付きボールペン / 0.5mmシャープペン / 色鉛筆 を、狂いなく認識してくれました。
 また、蛍光ペン + 色付きボールペン 等を混ぜあわせても、しっかりと全てを認識してくれます。

 これらをスキャンした画像は、こちらの記事に載せてあります。

  

 たったこれだけで、 2420 x 1736 ピクセル の、デカイ線画 / カラー画像 が完成します。
 本格的にやっている人は、更に大きい方がいいのかもしれませんが、趣味程度なら、十分だと思います。

実例の紹介

 CamScanner の実力を見る為、文字 + 物が少しある + カメラを横にした状態 で、行いました。
 何も考えずに描いた、4コマ風で紹介していきます。
 トイロジック様ごめんなさい。怒られたら削除します。

  

  •  A6無地メモ用紙( 148 x 105 mm ) を使用しました。
     気楽な環境を実現する為、シャープペンシルを使っています。

 一度シャープペンシルで、全ての線を下書きした後、上からボールペンでなぞっていきます。
 最後に消しゴムをかけた後、絵を、CamScanner で撮影、白黒モードで保存します。
 撮影した画像は、DropBox(オンラインストレージ)経由で、PCに移動させました。  

  

 CamScanner で撮影した物 / 通常のカメラで撮影した物 で、比較をします。
 上が 通常カメラ、下が CamScanner です。
 通常カメラは、もう少し上手く撮れた、のかもしれません。  

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 CamScanner の画像を、線画として利用していきます。

  

  •  フリーペイントツール、FireAlpaca で、色を塗っていきます。
     フィルタで線画抽出、自動領域選択で、アバウトに色を塗っていきます。

 開始直後、線の濃い / 薄い の判定によって、均一に色が塗れない、という事態が発生しました。
 スキャナーで取り込んだ時の、迷惑な現象です。

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 FireAlpaca のフィルタやらなにかを使えばいい、と思うんですが、Googleで検索しても、解決方法がはっきりしません。
 どうしようもなかった為、全部手作業で埋めていきました。
 ドットツールを使って、ひたすらに穴を埋めていきます。
 リサイズ後の50%で、見栄えが良いように調整しました。

 途中から思ったんですが、選択ツールで塗り潰した方が、圧倒的に早かったと思います……。
 選択ツールの場合、線のボヤけまで消えてしまう為、好みの違いが出てくる、かもしれません。
 というよりも、私の知識が無いだけだと思います。

  

  •   どうせなので、紙の方にも、色を付けていきます。
     色鉛筆で着色した後、CamScanner で撮影して、PCに移動しました。
     FireAlpaca で着色した物と、同じサイズに変換しておきます。

  •  両者を比較します。
     上がPC / 下が紙 になります。

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 紙の方は、少しだけ色が濃いように見えますが、元絵に近い物だと思いました。
 中心線がズレているのは、紙が丸まった事による、認識のズレです。
 多少歪んではいますが、カメラ撮影とは思えない程の、綺麗な美しさに仕上がりました。


  •  ちなみに、CamScanner を活用するやり方は、随分と前から、Twitter で注目を集めていたようです。

  

 多分になってしまいますが、このやり方なら、実際のスキャナーと、同じ運用法が出来るはずです。
 スキャナーが気になっている方は、是非とも試してみてください。
 綺麗な色使いとグラデーション、線の調整や、色塗りの面倒な工程を含めて、全部実体験出来ると思います。

 また、普通にカメラ撮影するよりも、相当に見栄えがよくなります。
 紙に描いた絵を、人前に出しやすくなるので、カメラ撮影に抵抗がある方も、是非試してみてください。

  

 正規の使い方

 今更になりますが、CamScanner の本来の目的は、ノートの内容を一発で保存出来る という使い方です。
 バスの時刻表 / 自分で書いた表 等も、完璧に認識してくれます。

 正規の使い方例として。
 ラストレムナント関係の表を取り込むと、こんな感じで保存出来ます。

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 以下は余談です。


 頭に残ったキッカケは、紙に描いた絵を、カメラ撮影で Twitter に載せていた人達 が居た事です。

 なんかこう、自分の過去というか、スキャナー買って、失敗した記憶が蘇ったんですよね。
 スキャナー買ったはいいけど、色塗りが面倒くさくて、投げちゃった事があります。

 マウス操作の絵描きは慣れないし、かといって面倒くさい色塗りは……という、板挟み状態を思い出しました。
 おまけに、当時のスキャナーって、私にとっては高級品だったんですよね。
 頑張ってお金貯めてたのにー、とか、色々思い出してきました。